デジタルオーディオあれこれ

半田ごての人。紙と鉛筆だけではちょっと。

CDとレコードの違いとか、必要な帯域とか。

CDとレコードの音の違いについて、当たり前なんだけどほとんど誰も言ってない事。知る限りでは、初めて見た。11分ぐらいから出て来る。 https://www.youtube.com/watch?v=Tu3yiuSh8aA&t=1037s レコードのSNは60dBぐらいなのに、一般的には98dBと言われるCDと…

失われた術。

もう一つ面白い話で、10Hzの謎。 https://www.youtube.com/watch?v=OJkf_rWD-NE これは知っている人は対策するけれど知らなければそのままというヤツ。レコードの再生をすると10Hz近辺にピークが出る。これはカートリッジとアームで変わる。相性という話にさ…

音の悪いホールって。

技術的に豊富な経験があってその方面の会社もやっている人が、サントリーホールの音が悪いと書いたら凄い反響があったというビデオをアップしていて、とても面白い。 www.youtube.com オーディオ関連で技術方向に詳しい人は、あんまり生の演奏は聴かない。ス…

D90(AK4499eq版)のDSD入力の特性。

USBstreamerというのは、192kHzまでの入力が出来るので使ってみた。PCと電気的につながるので条件次第では余計なノイズ成分が出るかもなんだけど。一つ前のADC基板はRpiとのインターフェース用に外部コネクターの端子が乗っているからこれを流用すればつなが…

究極のADC。CTSDというやつ。

DACはディスクリートの2bitDSMという獣道路線で決着したので、少し気になっていたCTSD型ADCのAD7134の試作基板を作った。今のADCはほとんどがDTSD型。SARも少しはあるけれど、性能的にはデルタシグマ系が有利だと思う。両方作ってみた経験として。そのデルタ…

終に2bitDSMの完成。八台作るのは大変。

三年ぐらいかかったDSMのディスクリートDACが八台完成。マルチシステムの関係で、低音側と高音側の2チャンネルとそのためのX-overが入ったDAC。こんな構成のは自分で作るしかない。元々マルチに最適な装置は数が少なくて、市販品で作ると欠点の方が大きくな…

mofi-gate事件。現実と幻日の狭間。

昔ウォーターゲート事件と言うのがあって、以降は何かの疑惑があったりするとXX-gateと称する事が多い。今、主に英語圏のオーディオ界隈でチョー盛り上がっているのはmofi-gate事件。mofiとはmobile fidelityという過去の名盤をマニア向けのレコードとして発…

フーリエ級数vsFFT(離散フーリエ変換)。畳み込みに丸め込まれないためには。

一昔前の、つまりは昭和の頃のオーディオ関連の測定器と言えば、俗に言うOLDだった。Oはオシレーター、Lはレベルメーター、Dは歪測定器(ディストーションメーター)。テスターは勿論針式で入力抵抗も低くて、プレート電圧を測るような時には補正が必要だった…

ここで打ち止め。2bitDSMの五代目基板。

随分と長い旅になってしまったディスクリートのFPGADAC。方法論として可能性は限られている。まずはR2RかDSM。R2Rとして使えるものは、pcm1704のような既に製造終了したものは除いて、オーディオ用と産業用の高速RFDACに幾つかある。RFDACならば、PCMでもDSM…

スウェーデン盤のバイロイトの第九。可もなし不可もなしの予想通り。

日本の風物詩に合わせた訳ではないだろうけど、1951年のバイロイトの第九のスウェーデン放送に残されていたテープからの復刻CDが年末に出た。大体の予想はついているし、聴くとすればEMIの数年前のフルトヴェングラー生誕130年記念のSACDとか、当時に発売さ…

バイロイトの第九。フルトヴェングラー色々。

2008年に今のオーディオ部屋付きの家に引っ越してから、部屋の内装と共に電子機器の方も色々と作り直し、2015年頃からは取り残されていた最後の抵抗勢力の一掃にも着手。つまりは音源。例によって、レコードの時代が過ぎ去ってからは暫くCDを買い、再生環境…

2bitというケモノミチ。宗旨替えした訳ではなくて、いわゆる変異株。

1bitDSMを始めて、もう二年以上。趣味の範囲なので特に時間的制約はなくて、今は基板も自分で設計してネット発注できるので大した費用はかからない。仕事であれば中々二年というのはきつい。そうは言っても、この前の四代目の基板でそろそろ量産かなとは思っ…

AD7768の最終形。つなぎとしては上出来。

AD7768のADC基板の改訂版。HDMI-I2Sのコネクターを付けて、Rpiにつなぐためのコネクターも追加。AD7768としては、ほぼ完成。チップ自体の能力としては-130dBぐらいのTHDにはなる。そこまで行くにはなかなか色々あって、アプリケーションノートを参考にして、…

帯域外ノイズのレベルをD90に合わせた。

D90(AK4499)のDSD特性もデータを取っていたので、うちの1bitDSMのデータもそっちにレベルを合わせてみた。OSRが微妙に違うのと、アナログFIRが入るか入らないかなどの違いが帯域外のスペクトルに出る。聴感的には意味ないだろうけど、技術的興味として。 D90…

そろそろ詰めの1bitDSM。はるばる来ぬる 旅をしぞ思う。

ディスクリートの1bitDSMは、初めの基板からほぼ二年が過ぎた。ちょっと長いけれど、ディスクリートものは、まず原野の木を切って道を作りそれから橋を架けてと言う按配なので、時間がかかる。ものにならない可能性も高い。四度目の基板で完成になったのも、…

その後のD90。HDMI-IISとかDSDとか入れる羽目に。

D90をポチッたので、これを基準にしてADCの校正をする。前回よりもかなり良くなった。AD7768はドライバー次第でSFDRが-130dBぐらいまでは行く。ADA4896-2が良さそうで、EVboardもこれを使っている。ただどうも被測定側の出力抵抗が大きいとダメ。せいぜい100…

singles dayの$100オフに釣られてポチったD90を測る。

予定の配送は今年の末位だったので、正月にでも調べようかと思ってたD90が思いの外早く来た。DACとして使うのは心情としても構造としても無理なので、そのために$695はちょい高いと思ってた。マルチのシステムを今の時代にやろうとすると、嫌でも自作になっ…

シーズン4で終りそうな1bitDSM。潜在能力高くて、金塊がゴロン。

1bitのデイスクリートDACもそろそろ最終章。どうやら今回のシーズン4で「量産化」に漕ぎ着けられそう。4-wayマルチのシステムでモノラル仕様だと、八枚必要になる。八枚作るとなると、再現性の悪いのはボツ。所謂、何をやっても音が変わる、という状態になっ…

定在波の節をピンポイントで潰す。部屋の広いは七難隠す。

もう12年も前の事、母屋を立てた後、オーディオ部屋をその隣に作った。元々その積りだったから、母屋の壁はオーディオ部屋との廊下がつながるようにしてあった。 冬の前に屋根と壁だけは張って二年ぐらい放置。母屋の内装に暫くは忙しかったから。オーディオ…

マルチシステムはデジタル化の華。美味しいのはXover。

ハードディスクの整理をしていて、もう死語と化してしまったブブゼラが、南アのWカップで鳴り渡っていた頃の写真が出てきた。十年前。道楽の一つでもないと寂しいなと始めたオーディオ部屋の初期の頃。外壁と屋根だけを張って、床はまだコンクリのまま。手前…

exFAT再び。128Gが読めなくて泣く。

再生ファイルのフォーマットをexFATの32MGクラスターに変更して、SDカードも128Gまで対応できるようにする過程で、幾つかの不具合に遭遇。既知のものもあれば未知のものも。データを読み出すトランスポートは三年前に作った基板で、44.1KHzから96KHzに上げる…

いまさら聞けないexFAT。クラスターをデカく。

96kHz/24bitが主流になった頃、最初はPCからデータを送っていたけれど、スピーカーのある所とPCのある所は違うしHDDからデータを読み出すのもアホ臭い感じがした。安くなり始めたフラッシュから読めば良いだろうと自作を始めたのは、もう五年ぐらい前だろう…

新型コロナ(covid-19)。八割というのをシミュレーション。

もともとの引き籠り体質と、田舎に引っ越した事もあって、自粛するまでもなくstay homeな毎日。足腰がボケて来るので、雪も消えた山道を少しばかり熊に警戒しつつ、そろそろコブシが咲くのではと天気の良い日には散歩するゴクツブシな毎日。都会に住んでいた…

SSRCの功徳。AD7768にもAD7960にも勿論DACにも必須。

AD7768の場合、とことん使い倒すためにはSSRCが必須。128kHzとか256kHzを96kHzに落とす必要がある(6/8倍と3/8倍)。6/8は3/4であるけれど、3/8との共用の関係で6/8にする。SSRCは、オーディオの迷信番付の関脇ぐらいには入ると思う。分数倍のSSRCは好ましくな…

No ADC, no DAC. まずは隗よりでなくて、まずはADC。

THDの測定にはSARADCではなくてDSMADCが向いている様なので、一度検討してEVA boardも持っているAD7768を試した。こんなの。QFP144のXc6slx09で対応できるから、ステンシルなしで基板も安い。航空便代払っても、海外(ドイツ)発注した方が得。因みに、ステン…

シーズン3の1bitDSM基板。♪ 120dB越え~~ ♪

大河ドラマじゃないけれど、PCMがDSMにゴボウ抜かれて「時は今」と思ったのが去年の五月。理論的には1bitDSMの可能性はとても高く、PCMとは違ってディスクリートであっても優位性はそれほど落ちないので、試す価値はありと基板を作ってみた。そして、あれこ…

国際標準機構ではないISOとリンギング(プリエコー)との化学反応。

ISO(Inter Sample Overs)を検索すると、まずは国際標準化機構が出て来るし、ISP(Inter Sample Peak)はインターネット・サービス・プロバイダーと相場は決まっている。知られていない方のISOの歴史は意外と古くて、2004年の記事にもう出て来る。 https://www.…

THDでなくてIMD。濡れ落ち葉ではないにしろ、黄昏るPCM。

THD(高調波歪)は単一の正弦波での測定値なので、昔との比較という意味を除くならば、些か時代遅れ。IMD(混変調歪)はCDのテスト信号にもあるけれど、二つだけの信号なのでこれまた現実との乖離は大きい。もっと実態に近いものが、DACの測定値などを乗せている…

1bitDSM。基板はシーズン2へ突入。

1bitDSM は、終にシーズン2に。シーズン1がパッとしなければ次はない。今は自分で基板のデータを作るならば、製作の実費は三万もしないので、ハードルは低いけれど。シーズン1では、潜在能力の高さが分かって、次回に期待という辺りで幕切れ。シーズン2の目…

PCMから1bitDSMへの変換。色々と多士済々。

PCMから1bitDSM(DSD)への変換に対する、面白いFFTを見つけた。 https://twitter.com/serieril/status/1175818591884599296 色々なソフトウエアでの変換をした時、どんな特性になるかというもの。PCM-DSD Converter(黄色)が記事の作者の作った物みたい。 一枚…