デジタルオーディオあれこれ

半田ごての人。紙と鉛筆だけではちょっと。

帯域外ノイズのレベルをD90に合わせた。

 D90(AK4499)のDSD特性もデータを取っていたので、うちの1bitDSMのデータもそっちにレベルを合わせてみた。OSRが微妙に違うのと、アナログFIRが入るか入らないかなどの違いが帯域外のスペクトルに出る。聴感的には意味ないだろうけど、技術的興味として。

 

D90の六次で128OSR。DSMの変調はFPGA(xc6slx25)から。これは44.1kHzの系列で、80OSRのようなのは受けてくれない。AK4499自体では可能かもだが。64OSRでの六次は少し厳しいので仕方なく、128OSR。フィルターは65kの方。市販品なのでどうしても隔靴掻痒。羊頭狗肉ではないので悪くはないが。

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 自作品で少し工夫すると五次の80OSRで、音声帯域は似たような特性に出来る。帯域外ノイズはかなり減る。
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 D90で使うならば、四次の256OSRが最善。ここまでスイッチングを上げてもほとんど音声帯域での劣化がないのは立派。火事だけは想定外だった。100kHz近辺のは、スイッチング電源由来。上の六次では量子化ノイズに埋もれてて分からないだけ。SMPS使っていれば、出ないようにするのはとても難しいと思う。自作品ならば、アッサリと電池にして解決。 

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 自作品であれば同じ四次でも160OSRにまで落とせる。帯域外ノイズはほぼ同じぐらい。現実のHWとしては、160OSRと256OSRではかなりの違いがある。出来るだけ低い方が楽。その辺りの微調整は自作品でないと厳しい。特定の環境に最適な数字を選べるので、それが一から作る自作品の利点。そこを活かさないと、市販品には敵わない。

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